別の記事で書きましたが、私は自宅回線として、WiMAXを使っています。仕事柄、全国転勤があり、地方都市の中心部に引っ越すことが多く、また「有線回線開通まで何日も待つ」ということが性格上できないからです。
午後6時以降は低速という不便を感じながらも、WiMAX2+のホームルーターを使っていましたが、いよいよ2023年9月が契約更新月となり、最新のWiMAX+5Gに切り替えることを決心しました。
docomoのホームルーターとも悩みましたが、残念ながら我が家はdocomoの5Gエリアにはギリギリ入っておらず、逆にauの5Gエリアにはバッチリ入っていました。また、スマホでUQモバイルの速度がとても速かったので、事前検証も込みで、安心して切り替えました(手持ちデバイスで検証ができない方は、Try WiMAXをおすすめします)。
WiMAX機器のリプレイス
前機種はHUAWEIで、新機種はZTEです。どちらもホームルータータイプで中国メーカーですが、現状のリスクは許容をするという立場で、リプレイス(置き換え)を行いました。
メーカー | 製品名 | 通信規格 | 通信速度 受信最大/送信最大 |
HUAWEI | Speed Wi-Fi HOME L01 | WiMAX 2+, au 4G LTE | 440Mbps/75Mbps |
ZTE | Speed Wi-Fi HOME 5G L13 | WiMAX 2+, au 4G LTE, au 5G | 4.2Gbps/286Mbps |
リプレイス作業は以下。
- ホームルーター(Speed Wi-Fi HOME 5G L13)に新しいnanoSIMカードを挿入
- Wi-Fiルーター(Synology RT2600ac)とホームルーターをLANケーブルで接続
- ホームルーターの電源ON
- ホームルーターの管理画面アクセス
- ホームルーターの電波強度(推奨位置)チェック
- ホームルーターのファームウェア自動アップデートON
- ホームルーターのWi-Fi OFF(PCやスマホはWi-Fiルーターと接続)
以下の写真で、ホームルーターの真横にカーテンが写っているように、ホームルーターは電波が最も届きやすい窓際ギリギリに設置しました。電波強度は最善の「S」です。

スピードテスト実測
機器の変更による最大受信速度は10倍近い変化ですが、前機種では実測で20~40Mbps程度(Fast.com)だったので、新機種で200~300Mbpsも出てくれたら十分満足かなという期待感で各種スピードテストを実施しました。
Fast.comでの結果は以下。500Mbps前半~800Mbps後半。十分過ぎる。

Googleの「スピードテスト」での結果は以下。200Mbps後半~400Mbp前半。

みんそくでの結果は以下。300Mbps前半~500Mbps後半。

みんそくで、タイミングによってはランキング2位(ホームルーター)に入るくらいなので、自分自身が恵まれた環境(基地局の利用者数が適正で、基地局との位置関係も良好で、通信品質が高い)であることが確認できました。
また、2023年8月から移行をして、2024年1月の現在までKDDI(au)の回線不良のタイミング以外は、安定した通信ができています。以下画像の通り、直近3日間のデータ通信量が100GBを超えても速度制限はされていません。リモートワークの環境としても安心です。

ボトルネックの確認
速度10倍以上のインターネット環境を確保できて大満足なのですが、我が家のインターネット環境のボトルネックを確認しました。ボトルネックとは最も速度の遅いところを言います。他の箇所の速度が速くても、全体としての最高速度はボトルネックで決まります。

理論上はWi-FiルーターのWANポート1Gbpsがボトルネックとなっていますが、実際のボトルネックはホームルーター側の下り速度です(数百Mbpsで御の字)。5G SAエリアは今後もしばらく期待しない方がいいです。ホームルーターのWi-FiをONにしてWi-Fi 6 対応のスマホに繋いで、速度測定をしましたが、速度向上は一切見られませんでした。加えてWi-Fiルーターを利用して、家中のWi-Fi環境を整えることのメリットは計り知れません。結局、「Synology LOVE」です。上記のスピードテストのどれを信じるかにもよりますが、仮にFast.comで900Mbps以上に張り付くようなことがあれば、2.5GbpsのWANポートを持つWi-Fiルーター(Synology RT6600axなど)にリプレイスした方が良いかもしれませんね。そんな夢みたいな話より、このまま速度が維持されることを祈るのみです。
契約
私はUQ WiMAXで契約しています。契約の切り替えも、ちょっとイレギュラーで、新規追加契約⇒前契約解約という手順を踏みました。2023年8月当時はその方がお得だったのですが、今は単なる機種変更がお得みたいです(2024年1月22日現在で機種変更で端末代が9,900円)。

UQ Flatツープラス ギガ放題(2年)の解約は2023年9月が更新月なので、2023年8月31日から契約解除料が無料でした。以下は、MyUQの画面。

個人的に、キャッシュバックの大きいサービス事業者(MVNO)での契約は、「このタイミングにキャッシュバックの申請をする」「2年後(あるいは3年後)には別のMVNOに切り替える」という意識を持ち続ける煩雑さから、あまりおすすめしません。長く使い続けるのであればMNOであるUQ WiMAXをおすすめします。
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